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船出のシーンが素敵な映画は?
「ルーブル」とか「エルミタージュ」とか
大きな美術館の名前を冠した展覧会には行かないようにしています。

だって、いつか行く時の楽しみが無くなってしまうから!


けれども、今回はどうしても会いたい絵があったので、行ってしまいました。。。。


クリュセイスを父親のもとへ送り届けるオデュッセウスのいる港の風景



本当はロンドンのナショナルギャラリー所蔵の
「シバの女王の船出」が大本命なのですが

風景画の大家、クロード・ロラン独自の英雄的な船出の構図は
ぜひ見てみたい!といそいそと上野まで出かけてまいりました。


さすがは「海港」のシリーズ、
朝焼けの海の、柔らかくも賑やかで、希望にあふれた一瞬が
まるで今にも船がうごきださんばかりの神々しさで描かれていました。


さて、そんな名画に心動かされた時に見たい映画はコチラ


「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
... Read more ▼
壮大な三部作の終幕となる作品です。


もちろん、CGを駆使した映像の迫力や、
サムの大活躍、
クライマックスの指輪を投げ捨てるシーン、
アラゴルンの戴冠式など、

見所は、もう全てご覧ください、と言わんばかりに準備してあるんですが、

私が好きだったのは、
ラストシーン、

エルフの一族と共に旅立つフロドのシーンです。


淡い朝焼けの海から、黄泉の国へと旅立つ帆船の光景が
これまでの3部作の激しさに比例するように、静かで、穏やかで、、、、、そして哀しい。



よく、物語は終わっても、登場人物の人生は続いている、という言葉を聞きます。

どこか夢のある、素敵なフレーズだとは思いますが、

同時に、本当にそうだろうか、とも思ってしまうのです。



物語の終わり、

指輪を運ぶという重責を果たしたフロドには、
残りの平穏で普通の人生という選択肢は無かったのです。

それはどこか、
「ナルニア物語」の最後にも似ていて、

安寧の終焉という、
どこか無常観にも似た思想を感じてしまうのです。






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