「グッドナイト & グッドラック」 ジャーナリズムの信念と美学の映画
2009-07-21(Tue)
米CBSの名キャスター、クロンカイト氏死去 92歳
「アメリカの良心」と呼ばれ、
アメリカで最もジャーナリズムが強い信念を持っていた時代の礎を築いた
偉大なアンカーマン、
ウォルター・クロンカイトが亡くなりました。
多くの歴史的事件に携わってきた人ですが、
一番有名なのは、やはりベトナム戦争の報道姿勢でしょうか。
ジャーナリズムの基本である「不偏不党」に基づき
ベトナム戦争の報道も当初は中立の立場でやっていましたが、
やがて強い口調で戦争批判を展開し、世論に大きな影響を与えていきます。
今なお、多くのジャーナリストが憧れる、伝説のアンカーマンです。
引退後は、後進の教育に携わっていたそうですが、
そんな彼が、
9・11を、アフガン戦争を、イラク戦争を見て
そして、ポッド取材形式であっけなく政府に陥落した現代のジャーナリズムを見て
いったいどんな感慨を胸に抱いていたのか、
とても気になるところではあります。
管理人みるくは、
大学でジャーナリズムを勉強していたので、
彼をはじめ、エド・マローや、デイビッド・ハルバースタムなど
アメリカの勇気あるジャーナリストたちの映像や著書は、何度も手にとる機会がありました。
信念と情熱が、燃え上がるような言葉に心が震えた、
あの感動は生涯忘れることはないと思います。
旧きよきアメリカのジャーナリストたちの姿を垣間見る映画はこちらです。
「グッドナイト & グッドラック」
「アメリカの良心」と呼ばれ、
アメリカで最もジャーナリズムが強い信念を持っていた時代の礎を築いた
偉大なアンカーマン、
ウォルター・クロンカイトが亡くなりました。
多くの歴史的事件に携わってきた人ですが、
一番有名なのは、やはりベトナム戦争の報道姿勢でしょうか。
ジャーナリズムの基本である「不偏不党」に基づき
ベトナム戦争の報道も当初は中立の立場でやっていましたが、
やがて強い口調で戦争批判を展開し、世論に大きな影響を与えていきます。
今なお、多くのジャーナリストが憧れる、伝説のアンカーマンです。
引退後は、後進の教育に携わっていたそうですが、
そんな彼が、
9・11を、アフガン戦争を、イラク戦争を見て
そして、ポッド取材形式であっけなく政府に陥落した現代のジャーナリズムを見て
いったいどんな感慨を胸に抱いていたのか、
とても気になるところではあります。
管理人みるくは、
大学でジャーナリズムを勉強していたので、
彼をはじめ、エド・マローや、デイビッド・ハルバースタムなど
アメリカの勇気あるジャーナリストたちの映像や著書は、何度も手にとる機会がありました。
信念と情熱が、燃え上がるような言葉に心が震えた、
あの感動は生涯忘れることはないと思います。
旧きよきアメリカのジャーナリストたちの姿を垣間見る映画はこちらです。
「グッドナイト & グッドラック」
【STORY】
1954年、アメリカ。百万人の視聴者が、ひとりのニュースキャスターに未来を託した─
これは、全米を勇気で満たした感動の実話である。
1950年代アメリカ。マッカーシー上院議員による"赤狩り"が数千人に及ぶ国民から職を奪い、恐怖が全米を覆っていた。
報復を恐れるマスコミが批判を控える中、議員の真の姿を報じ、
アメリカに自由を取り戻したのは、一人のニュースキャスターと、彼と共に闘った記者たちだった。
ジョージ・クルーニーの監督第2作は、大手テレビ局CBSの人気キャスターでありながら、
自らの人生を危険に晒してまでも不当な権力と闘い、「テレビ・ジャーナリズムの父」と今も讃えられる
エド・マローの実話に基づく物語。
当時、全米を勇気と感動で満たしたマロー達の壮絶な闘いは、
ニュースキャスターだった父をもつクルーニーにとって特別な意味をもっており、
アメリカや世界がテロによって保守化する今、敢えて挑んだ渾身の一作である。
(タイトルの「グッドナイト&グッドラック」は、番組を締めくくるのにマローが毎回使っていた言葉)
かの伝説的キャスター、エド・マローが赤狩りに対抗したエピソードを描いた作品です。
デヴィッド・ストラザーンの熱演ぶりに感動!!!!
まるでエド・マロー本人が憑依しているかのような演技でした。
斜めに画面をねめつけ、煙草の煙をくゆらしながら、
「Good night, and Good luck」
と番組を締めるエドは超カッコ良かったです。
勿論、ジャーナリズム論としての正義や、社会正義も語られていて、
ジャーナリズムを勉強する人にも、考えさせられることの多い映画だと思いますが、
それより何より、
男たちの美学がまぶしすぎるのです!
反骨のジャーナリズムが生きている時代のジャーナリストって、やっぱり強烈に美学を持ってる人ばかりですよね。
エド・マロー然り、
デイビッド・ハルバースタム然り。
自分の哲学、美学にしたがって生きた人たちなのでしょうね。
格好良い人間だと思います。
彼らの映像や著書に触れ、
その熱い信念に心打たれ、体が震えたあの感動が、
じわりと蘇ってくるようでした。
各映画賞を受賞した作品ではありますが、
残念ながら、「赤狩り」の背景を知らないと、かなり意味不明な社会派映画であることは確かです。
そういう意味では、ちょっと外国人には不親切かもしれません。
完全白黒で撮影され、
当時の流行のファッションや音楽など、
ジョージ・クルーニーの小粋な演出も光ってはいますが、
それだけを目当てに見るにはちょっと辛いかも、、、、

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・グッドナイト&グッドラック@映画生活
1954年、アメリカ。百万人の視聴者が、ひとりのニュースキャスターに未来を託した─
これは、全米を勇気で満たした感動の実話である。
1950年代アメリカ。マッカーシー上院議員による"赤狩り"が数千人に及ぶ国民から職を奪い、恐怖が全米を覆っていた。
報復を恐れるマスコミが批判を控える中、議員の真の姿を報じ、
アメリカに自由を取り戻したのは、一人のニュースキャスターと、彼と共に闘った記者たちだった。
ジョージ・クルーニーの監督第2作は、大手テレビ局CBSの人気キャスターでありながら、
自らの人生を危険に晒してまでも不当な権力と闘い、「テレビ・ジャーナリズムの父」と今も讃えられる
エド・マローの実話に基づく物語。
当時、全米を勇気と感動で満たしたマロー達の壮絶な闘いは、
ニュースキャスターだった父をもつクルーニーにとって特別な意味をもっており、
アメリカや世界がテロによって保守化する今、敢えて挑んだ渾身の一作である。
(タイトルの「グッドナイト&グッドラック」は、番組を締めくくるのにマローが毎回使っていた言葉)
かの伝説的キャスター、エド・マローが赤狩りに対抗したエピソードを描いた作品です。
デヴィッド・ストラザーンの熱演ぶりに感動!!!!
まるでエド・マロー本人が憑依しているかのような演技でした。
斜めに画面をねめつけ、煙草の煙をくゆらしながら、
「Good night, and Good luck」
と番組を締めるエドは超カッコ良かったです。
勿論、ジャーナリズム論としての正義や、社会正義も語られていて、
ジャーナリズムを勉強する人にも、考えさせられることの多い映画だと思いますが、
それより何より、
男たちの美学がまぶしすぎるのです!
反骨のジャーナリズムが生きている時代のジャーナリストって、やっぱり強烈に美学を持ってる人ばかりですよね。
エド・マロー然り、
デイビッド・ハルバースタム然り。
自分の哲学、美学にしたがって生きた人たちなのでしょうね。
格好良い人間だと思います。
彼らの映像や著書に触れ、
その熱い信念に心打たれ、体が震えたあの感動が、
じわりと蘇ってくるようでした。
各映画賞を受賞した作品ではありますが、
残念ながら、「赤狩り」の背景を知らないと、かなり意味不明な社会派映画であることは確かです。
そういう意味では、ちょっと外国人には不親切かもしれません。
完全白黒で撮影され、
当時の流行のファッションや音楽など、
ジョージ・クルーニーの小粋な演出も光ってはいますが、
それだけを目当てに見るにはちょっと辛いかも、、、、

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