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「ディア・ドクター」 モントリオール国際映画祭正式出品決定、おめでとう!
モントリオール国際映画祭正式出品決定、
おめでとうございます!( ^_^)/□☆□\(^_^ )



昨年オスカーを受賞した「おくりびと」も、
このモントリオールから世界に認められていきました。

人と社会を描く邦画が世に認められていくのはすごく嬉しい!
「ディア・ドクター」の受賞も祈っています!☆彡 *.:*:.。.: (人 *)


ディアドクター
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西川美和監督作品、
初めて拝見しました。

人と社会の隙間を、一突きでスッと突く作品でした。


あまりに見事な太刀筋に、
刺された方は、一体どこを切られて痛いんだかよく分からないんだけれども、
心のすごく柔らかい所、苦しいところを開かれたことだけは分かる、、、、

お見事です。



キャッチコピーは
「その嘘は、罪ですか。」



無医村をテーマにした医療ドラマでは
「Dr.コト」が有名ですよね。


「Dr.コト」は東京の大学病院でメスをふるっていた天才外科医が
孤島の無医村に赴任し、
現代医療と僻地の医療に向き合う、というものでしたが、


この「ディア・ドクター」に登場する医者は
より現実的に僻地の医療を見ています。


最先端の技術、最新の薬で、とにかく命だけを救うのではなく、
地域に根ざし、患者と、その環境と対話するように治療を進めていく。

たとえそれが命を救う行為ではないとしても、
その人の選択に最善であることを目ざす医療は、

現代医療の限界を痛感させると共に、
人にとって「最後の砦」たる医療の本質を示しているような気がしました。



そして、そんな場所に必要とされる医者が持つべき
「資格」とは何なのか―


正義か悪か、善意か悪意か、嘘か真実か、、、



そんな二者択一では括れない、
人間の揺れる心や、あえて曖昧にして見ないフリをすることで循環する社会の、深いところが描かれています。


結局、伊野と鳥飼のおばあちゃんが共犯になってついた、
優しくて哀しい嘘も、

伊野が広げた大きな嘘の大風呂敷も、全部バレてしまうのですが


そこに残され、白日の下にさらされるのは、
結局、また救われない無医村に戻った過疎地の村で―


人にとって、社会にとって、
本当に幸福になるための術とは何なんだろうか?

そんなことを考え込んでしまう映画でした。



そして、映画初主演とは思えない飄々としたフリーダムな演技が圧巻の笑福亭鶴瓶師匠!

あのインチキ臭さが演技とは思えません(笑 m(_ _"m)ペコリ


「華麗なる一族」などでも、度々シリアスな演技を見せてこられた方ですが、
この貫禄あるフリーダムさは並の役者さんでは出せないのでは、、、、


今後もスクリーンでお目見えしたい!と思う期待の役者さんの一人になりました!!


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ディア・ドクター@映画生活
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

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(非公開コメント受付中)

No title
TBありがとうございます。

ストーリー、演出、俳優の演技すべてにおいて優れた作品でした。
全く以って「お見事」ですよね。
主人公伊野のキャラクターには、「ゆれる」で周囲から大絶賛を受けながらも
次の失敗への不安を恐れた西川監督の心情が反映されているそうですね。
No title
>かからないエンジン様
こちらこそコメントありがとうございます。

伊野のキャラクターにあんな美人な監督が反映されていたなんて、、、、!
ちょっと複雑ですが(笑)

自分の心の葛藤まで見事に投影して、完成させてしまうなんて、
本当に凄い監督だなあ、と改めて感動しました。

教えていただいてありがとうございました。
No title
コメントありがとうございます。

『ディア・ドクター』がお気に入りなら『ゆれる』は必見ですよ。
もっとエグい角度からバッサリ斬られます。

もがき苦しみます。

今作は色々な賞をもらい、周囲から評価されて西川監督も優しくなったなぁと感じました。
それでもドSな本質は変わってませんけど。
No title
>ふくすけさん

こちらこそ、ご訪問&コメありがとうございます!

これで優しいですか、、、
「ゆれる」、ますます楽しみになってしまった私は
やっぱりドMな観客なのかもしれません(笑


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